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目指すは、来る多文化共生の時代 そのために日本と外国の文化の違いや気づきに関して、株式会社わかたむが日々収集しているコンテンツを「違い」と「びっくりおもしろい」という切り口でご紹介します。 下の、「ホーム」の横の△で「バックナンバー」をご覧いただけます。

地方で見る誤訳(長崎県1)

さて、先日の大阪の誤訳はかなりウケましたが^^
本日はいよいよ今現在推し進めている長崎県内で発見した誤訳を徐々に紹介していきます。
施設や場所によっては、名前を出すと駄目なところもありそうなのでそこは注意していきたいと思います。

まずは、某乗り物の会社の社内
対象言語は英語です。
今回のは誤訳というか、もう少し推敲が必要なものの指摘



【原文】


混雑時は「リュック」を前に抱えるか、手にお持ちください!

When it is crowded, either hold your “rucksuck” in front of you,or in your hand.

東京などの電車では、多いのは
Please keep your baggage in front of you.

ポイントは、
① 命令形になっている。 → Pleaseなどを付けた方がよい。
② リュックサックのみに(なぜか)限定されている →旅行者のスーツケース等のほうがかさばる。ほかにも荷物はある。

日本語の翻訳として言いたいことは、
「あなたが混雑している電車に乗るときは、他の乗客に気を遣って、持っている荷物は手に持つか、前方で抱えてください。
特にリュックサックはご注意ください。」

英語の修正文(候補)は

When crowded, please put(keep) your bags in front of you.


ずいぶんスッキリしましたね。

続いてもう一つ


これは翻訳が分かりにくいというよりはそもそも特殊で日本語でも説明が難しいパターン



突っ込みどころはたくさんあるのですが、ポイントは2つ
・ ICカードの利用可能区間の説明
You can not use SUGOCA across different areas.
e.g.)You can not use SUGOCA when traveling Saga to Nagasaki
・ 駅によって開くドアが異なることの説明
Only doors in first car open at … and …(When station staff are not on the platform)

外国人とか他県から来た人にもそもそもわかりにくい案内をさらに英語にすると余計に理解が困難になります。


そもそも

誰向けの翻訳なのか?対象となる人の立場(旅行者など)も考えて翻訳されているか?


という観点からするともう少し改善が必要な気がしますね。