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目指すは、来る多文化共生の時代 そのために日本と外国の文化の違いや気づきに関して、株式会社わかたむが日々収集しているコンテンツを「違い」と「びっくりおもしろい」という切り口でご紹介します。 下の、「ホーム」の横の△で「バックナンバー」をご覧いただけます。

表札という文化 後編

前回の話の続き
表札という文化(前編)は←コチラ

そもそもですが、日本には昔から表札はあったのか。
表札を論じる前にまずは名字(苗字)を紐解くと

戦国時代、かの豊臣秀吉が士農工商で武士に与えた
苗字帯刀(みょうじたいとう)
からわかるように元々貴族にしかなかった苗字を武士にも名乗らせるようになりました。

その後明治で、徴税や徴兵のために大政官布告が発せられました。
そのころから日本人は苗字を全国民が名乗るようになり、郵便の普及もあり、苗字が一般化。
その後関東大震災の時に大幅な住所の移動やあったため、住所の特定のため家の前に誰が住んでいるのかを明示する「表札」の文化が根付いた。。。そうです。

私が子供のころは親の影響か、一軒家を持つこと(一国一城の主)をなんとなくの将来の目標にしていた気がします。
やはりそこには表札がなぜかつきものですね。

まとめると、日本の表札はなぜあるか
 郵便物(宅配など)のため
 国が管理するため
 ステータス(身分の証明)
な気がします。

一方で世界的に見ると表札を家の前に掲げる文化というのはどちらかというと稀な部類に入るようです。
授業で聞いたところ
中国大陸→ほぼない(富裕層の屋敷にある)
台湾→一軒家にはある
オランダ→したい人はする
感じなので、日本独自の文化ではないですが、世界的には珍しいということで。

では、もう一つ、中国ではなぜ表札文化がないのか?
うちのインターンちゃんがまとめてくれました。(私見です)

1.同じ名字を持つ人は多すぎます。逆に混乱を起こします。
2.中国昔にお金持ちは大きな表札を掛けましたけど、近代に入ると封建と思われてだんだんなくしました。
3.中国でよくメッセージを使いますから、日本のように請求書のはがきの多いの使用量と違っているので、表札はそんなに重要ではなくなります。
4.治安の心配もあるかなぁと思っています。

どういうことかというと
李さんとか王さんばかりなので、あんまり意味ない 笑 というのと
2が面白く、
苗字→金持ちの象徴
共産主義では金持ちは悪(みんな平等)
→ だから表札文化がなくなった。。。ということなのでしょう。

あとは、4の治安の問題
これは日本でも最近増えてきている理由の一つ
セキュリティとか個人情報の問題で表札を出さない人も増えてきているということです。


あまりオチはないですが、なるほどと思った内容でした^^